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レビュー

生きにくい人に読んでほしい本「自己肯定感、持っていますか?」

2018年11月11日

私は、人に「何かおすすめの本ある?」と聞かれたときに2冊の本を答えます。

そのうちの1冊が、対人関係療法の第一人者である精神科医、水島広子さんの著書「自己肯定感、持っていますか?あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法」です。

この本を読んでからは、人付き合いが楽になり、少しずつ自分を認められるようになりました。

今や私の考え方の根本となっている本です。

この記事では、この本を読んだきっかけや、読んでから私に起きたことを書いていきます。

 

悩みの根本が「自己肯定感の低さ」

2018年春に体調不良で仕事を休んでいた私は、自分を見つめなおしていました。

この時期は、父の病気の発覚や母からの宗教活動の強要、仕事仲間とのトラブルなどが重なり、かなり精神的に追い込まれていたのです。

自分を見つめなおすために様々なことを紙に書きだした結果、自分の心の中で一番モヤモヤしていたものが「自己肯定感の低さ」であると感じました。

 

新宗教二世・大学中退・精神疾患というハンディキャップを抱える私は、自分に自信がありません。

そのうえプライドが高いため、学生時代の友人から声をかけられても「今のこんな自分で友達に会いたくない」という気持ちが大きく、常に断るか返信をしないでいました。

そんな自分をどうにかするための方法は「自信が持てるような自分になる」または「今の自分でも自信を持てるようにする」です。

しかし、前者は長い時間や努力が必要です。とてもハードルが高いですし、当時の私にはそれをやる元気がありませんでした。

必然的に後者である「今の自分でも自信を持てるようにする」という方法を選ぶことになった私は、その第一歩として本を探した結果、この本にたどり着いたのです。

 

まずは他人を「リスペクト」

この本を読んでまず最初に驚いたのは、自分を変えるための本なのに他人の見方」から変えていく手法をとっていることです。

「自分を変えるために買ったのに……。」と思いつつ読み始めた私でしたが、この手法は私にとって効果てきめんでした。

そこで本書でお伝えしたいのが、「他人をリスペクトしてみる」という手法です。(中略)

本書でいう「リスペクト」とは、「ありのままの相手に敬意を持つ、尊重する」という感じでしょうか。

引用元:水島 広子著(電子書籍版)「自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法」大和出版(No. 33 /1469)

これは、何かすごいことを成し遂げているから尊敬するというわけではなく、どんな人もありのままを尊重するということです。

 

実践してみたら母の宗教を許せた

この本を読んだ私は、さっそく「他人のリスペクト」を実践してみました。

職場のちょっと苦手な人は「この人は私には計り知れない苦労があって、このような振る舞いをするようになったのかもしれない。頑張っているなあ。」と考えました。

お店の店員さんから冷たい態度をとられたときは「この人はいま仕事がとても大変で余裕が無いんだなあ。大変だろうな、応援したいなあ。」と考えました。

そして、宗教活動をしろと言ってくる母を見たときに「母はこれまでの人生で様々な苦しみがあって、その中でこの宗教にたどり着いて幸せになったんだ。大変だっただろうなあ。この人から宗教が奪われてほしくないなあ。」と心の底から思えたのです。

こうして、私は新宗教を熱心に信仰する母を認められるようになりました。

これが、私の理想のひとつである「宗教を信じたい人は信じられて、邪魔されない世界」の元になったんです。

 

自分も認められるようになった

この本では、この「他人のリスペクト」に慣れたところで、今度はその目線を自分に向けます。

すると、自然と自分も少しずつ自分も認められるようになっていきます。

新宗教二世に生まれても、大学を中退しても、精神疾患でも、私は今まで生きてきました。

そんな私を「頑張っているなあ」と少しずつ思えるようになってきたのです。

 

また、他人のリスペクトで今までより寛容になれた私でしたが、それでも他人の言動にショックを受けるときもあります。

しかし、そんな私の感情を否定する必要もありません。

「辛い」と感じた自分をありのまま受け止めて、大切にできるようになりました。

 

具体的な対処法付き

「他人をありのまま認める」や「自分をありのまま認める」と聞いただけでは、とても難しいように感じるかもしれません。

しかし、本書ではパターン別の気持ちの持ち方をしっかり説明してくれていますので、とても実践しやすいと感じました。

さらに本書では、それらの気持ちの持ち方を踏まえた上で、具体的に他人にどのような声をかけるか、人から嫌だと感じることを言われたときにどのように振舞うか、などの行動もしっかり解説してくれています。

マニュアル人間タイプである自分にとって、これは本当にありがたかったです。

 

生きにくい人のためのバイブル

この本で私は少しずつ自分を認められるようになり、自己肯定感が高まりました。

人間関係も楽になり、物事が少しずつ好転してきています。

この本は私にとって、人生を大きく変えてくれた本です。

人間関係に悩む方、自分に自信の無い方、宗教二世に生まれた方……。

この本を読めば、物事が少しずついい方向に運ぶかもしれませんよ。

ぜひ読んでみてください。

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