新宗教の元二世信者である私は、今まで個人の特定や周りに迷惑がかかることを恐れて、所属していた具体的な宗教について、ブログ内ではほとんど触れずにいました。
しかし、2018年11月の東京旅行でお会いした、やや日刊カルト新聞社の藤倉善郎さん・鈴木エイトさんとのお話で、考え方が変わりました。
これからは自分がいた宗教名をしっかりと公表した上で、ブログを書いていこうと思います。
私が所属していた宗教は、真如苑です。
注意
私は不真面目な信者だったため、ここからは不確かな情報も含まれている可能性が高いです。
間違いに気づいた方は、コメントやお問い合わせ、Twitterなどにご連絡をお願い致します。
また、この記事に真如苑を否定する意図はありません。ご了承の上、お進みください。
真如苑の概要
新宗教に興味のある方の中でも、真如苑について知らない方が結構いるみたいです。
まずは真如苑の概要をご紹介します。
真如苑は、1936年に生まれた教団です。
30歳で一大決心をして出家し、
京都・醍醐寺で修行を修めた僧侶・伊藤真乗(いとうしんじょう)によって開かれました。
現在は後継者として、女性の伊藤真聰(いとうしんそう)が指導しています。
世界でおよそ100万人の人たちが、サラリーマンであったり主婦であったり、
ふつうの生活をしながら、教えを学んでいます。引用元:真如苑とは | 真如苑
一言でまとめるなら、出家をしないタイプの仏教系新宗教です。
統計的なデータは以下の通りです。
総本部:東京都立川市柴崎町1-2-13(〒190-0023)
設立日:1936年2月8日
信徒数:約100万人(海外含)
寺院数:100ヶ所以上引用元:概要 | 真如苑
信者数はそこそこ多いのですが、上層部の頭が良かったり、末端信者もおとなしく活動するよう指導されているので、良くも悪くもあまり話題にならない宗教なんですよね。

真如苑の指導者と重要人物
真如苑の立教者は伊藤真乗という男性ですが、この人は1989年に亡くなっています。
そして現在の実質的トップは、その三女である伊藤真聰という女性です。
真如苑は本来、真言宗から派生した宗教なので信仰対象は仏様なのですが、実情は「伊藤真乗氏とその家族を崇める宗教」だったなあと元二世信者としては感じます。
というわけで、真如苑の信仰において重要になる人物を、以下にまとめます。
双親様(そうおやさま)
伊藤真乗:通称「教主様」。真如苑の立教者で、既に亡くなっている。教団内の暴力事件(冤罪も含まれる?)で逮捕された過去がある。
伊藤友司:通称「摂受心院様」。伊藤真乗の妻。真如苑内で行われる「接心」は、彼女の伯母の霊能力から流れを汲んでいるという話になっている。私が子供の頃は「摂受院様(しょうじゅいんさま)」だったような……。
両童子様(りょうどうじさま)
伊藤智文:通称「教導院様」。伊藤真乗の長男。2歳になる前に亡くなり、霊界(あの世)で次男とともに信者の苦しみを代わりに受けてくれているという教義がある。
伊藤友一:通称「真導院様」。伊藤真乗の次男。勉強熱心だったが15歳で亡くなったため、二世信者はたいてい「真導院様ができなかったこと(勉強や宗教活動)を頑張ろうね。」と言われて育つ。
現役の人
伊藤真聰:通称「継主様」。伊藤真乗の三女で、真如苑の現代表の女性。独身で子供はいない。
伊藤真玲:伊藤真乗の四女。真如苑の二代目代表は、本当は「三女と四女が協力してやっていく」という話だったが、色々あって表舞台にはほぼ出てこず、財団や社会貢献活動の代表にまわっている。本当は真玲氏を崇める派閥もあったらしいが、影響力は完全に弱まっている。
鳥飼尚之:通称「鳥飼先生」。2013年に次期代表として発表された男性。東大出身。伊藤家の血が流れているわけではないため、信者内で賛否両論が巻き起こっている。
この中の「双親様」「両童子様」「継主様」の5人が仏様より崇められているのが、真如苑の実情です。
涅槃像の前に黄金色に輝く双親様と両童子様の胸像や、精巧な似顔絵の入った額縁が必ず飾られていますし……。
自分が発信元になるために
私が信心の無い二世信者としてTwitterアカウントを作った時、他の新宗教と違って「真如苑」でユーザー検索しても、公式アカウント以外出てきませんでした。
なので「真如苑を信じていない二世は少ないのか……。」と諦め、自分も宗教名を公表することはほとんどありませんでした。
しかし、やや日刊カルト新聞のおふたりから「宗教名を出さないの?」と提案され、「自分が発信元になればいい」と気づくことができました。
私はアンチという立場ではないのですが、同じように真如苑に居るのが辛い人が集まれる場所を作るため、これから少しずつ情報を公開していこうと思います。
人物紹介だけで字数がかなり多くなってしまったため、信者の主な活動やお布施などについては後日、別の記事に書いていこうと思います。