宗教二世信者をやめたいあなたへ ④手段編

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前回は、両親に気持ちを伝えるための軸について説明しました。

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今回はそれをどのように伝えるか、私の考えを書いていきます。

 

目次

どんな方法で伝えるか

物事の伝え方には、それぞれに長所短所があると私は考えています。

 

直接会って伝える

大事な話をするときは、これが一番オーソドックスな方法だと思います。

長所としては、本気度が伝わりやすいことが挙げられると思います。

好きな人への告白や、両親に恋人を紹介するなんて場合も、直接が基本ですよね。

話の進みが早いのもメリットです。

メールや手紙だと、返事に時間も手間もかかります。

 

しかし、この方法には短所もあります。

例えば、言動が感情に左右されやすく、冷静でいられないタイプの方は、直接会って話すと揉め事になる可能性があります。

また、自分の口からリアルタイムで言わないといけないので、話している途中で自分が何を言いたいかわからなくなる相手に話を遮られるなどのハプニングがありそうです。

そして、これは私の考えすぎかもしれませんが、両親が説得を聞いたうえで猛反対し、宗教活動を強要しようとする場合、物理的に拘束される可能性もゼロではないと思います。

両親が過激な性格であったり、過激な宗教だという方は、この方法は避けたほうがよさそうです。

余裕のある方は、万が一の時のために、話の内容を録画または録音しておくといいかもしれません。

後で話を無かったことにされたときや、暴力や暴言に発展したときに証拠になります。

立会人を用意するという手もありますね。

 

電話で伝える

これも「直接会って伝える」と同じように、肉声で伝える方法です。

本気度は直接会うのに比べて伝わりにくいかもしれませんが、直接に比べて物理的な安全性は高いと思います。

また、面と向かってより、電話のほうが話しやすい方もいるでしょう。

短所としては、直接会って伝えるのと同じく、冷静でいられず揉め事になる伝えたいことがわからなくなる話を遮られるなどの可能性が考えられます。

他には、両親に電話番号を知られる電話代がかさむなどの短所があると思います。

両親と距離を置きたい方や、絶縁するつもりだという方は、電話番号変更などの対策が必要になりそうです。

また、電話の場合にも録音をおすすめします。

 

メールやLINEで伝える

この方法はとにかく利便性が高いです。

端末さえあれば、お互い時間を合わせる必要もないですし、肉声で話すよりも緊張しにくいです。

さっさと伝えちゃいたいという場合には、この方法が一番ハードルが低いかもしれません。

また、文面ならではの利点として、伝える前に推敲できることが挙げられます。

自分が何を言いたいか途中でわからなくなることや、話を遮られることもありません。

また、推敲する時間があることによって、話し合いが冷静に進みやすくなるかもしれません。

 

短所は、その利便性です。

伝えやすく、字に人間のぬくもりが無いため、相手に本気度が伝わりにくい可能性があります。

最悪、現実を受け入れられず「そんなメッセージ届いてない」とはぐらかされるケースもあるかもしれません。

事前にメモ帳やWordに、自分が送る文面を別のファイルに保存しておくことをおすすめします。

また、直接会って話す場合や、電話で話す場合に伝わる、声やしぐさのニュアンスが伝わりません。

相手が自分のイメージ通りに言葉を受け取ってくれるよう、配慮が必要です。

そして「両親が携帯電話やパソコンを持っていない」「両親が機械音痴でメールやLINEが使えない」という場合、自動的にこの選択肢は消えます。

 

手紙で伝える

これが私の選んだ方法です。

母は、直接話すと話を遮ってくるタイプで、機械音痴です。

また、私と母は感情的になりやすい性格でもあります。

ケンカや話のこじれを防ぐために文面を選び、その中でも機械を使わない手紙を選択しました。

また、手紙は手書きの文字なので、メールやLINEに比べてぬくもりや本気度が伝わりやすいと考えました。

 

短所は、お互いが手紙で連絡しあう場合、今まで紹介した方法の中で最も話の進みが遅くなることです。

しかし、これは逆に考えると、一番冷静でいられる方法かもしれないということです。

 

いつどこで伝えるか

方法を選んだうえで、いつ、どこで伝えるかも重要だと思います。私がどのように決めたかを説明します。

 

いつ伝えるか

私の場合、精神的負担が大きかったので、伝えるタイミングを慎重に考えていたのですが、胆振東部地震などのトラブルで先送りになりました。

そして最終的に、宗教での活動がひと段落する、宗教のツアー旅行後というタイミングになりました。

このタイミング選びは、今になって考えると大正解だったように思います。

宗教をやめるとはいっても、罪のない信者さんにかかる迷惑を最小限に抑えられたからです。

立つ鳥跡を濁さず精神でいくなら、自分の活動が一区切りするタイミングを選ぶことをおすすめします。

 

しかし、宗教活動が辛くて辛くてたまらないという方は我慢する必要はありません。

一番大切なのは、あなた自身です。さっさとやめてしまいましょう。

 

どこで伝えるか

特に直接会って話す方は、これを考えたほうがいいかもしれません。

周りの目がある場所かどうかで、あなたの安全性が決まります。

私は手紙ですが、両親と私がしっかり距離的に離れている状態で読んでもらうため「家に帰ってから読んでね」と念を押しました。

目の前で読まれたら手紙のメリットが消えますし、近場で読まれたら引き返して追いかけてくるかもしれないと考えたからです。

 

なぜ内容を先に決めたか

このシリーズの「方向性編」と「手段編」、どちらを先に書くか迷いましたが、こちらを後にしました。

理由は、話の内容の重さや両親が受けるであろうショックの度合いを想像したうえで、手段を選んだほうがいいかもしれないと考えたからです。

もし両親がカッとなってしまいそうな話をしなければならない場合は、できるだけ安全度の高い方法を選んだほうがいいかもしれません。

また、話が情に訴える方向性になる場合、直接や手紙のほうが、両親の気持ちにより強く響くものになりそうです。

皆さんそれぞれに合ったタイミングや方法を選んでいただければ幸いです。

最終回である次回は、私が実際に両親に渡した手紙の全文を公開します。

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この記事を書いた人

新宗教「真如苑」の元二世信者で、多趣味なアラサー女性。円満に宗教を退会した現在は、宗教と適度な距離を保ちつつ生活中。

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